妊娠中のシミとトレチノイン
ハイドロキノンと合わせて使用することでホワイトニング効果をアップさせると言われる、トレチノイン。
このトレチノインについてもう少し詳しく考えてみましょう。
人参やかぼちゃ、レバーなどに含まれるビタミンAは肌にいい栄養素として知られています。
このビタミンAをより安定した状態にして効果をアップさせたものがビタミンA誘導体であるトレチノインです。
トレチノインには古い角質をはがして肌のターンオーバーを促進させたり、シミやシワを改善する効果があります。
トレチノインはレチノールとも呼ばれています。
アンチエイジング美容液の成分としてレチノールはあまりにも有名ですよね。
その他にもニキビやニキビ跡の改善などにも効果があり、まさに画期的な美肌成分と言えるのです。
もともとビタミンAは体内にある物質なので、アレルギーを起こすことは少ないと言われていますが、過剰摂取は避けるべきです。
乾癬、魚鱗癬といった角化症と呼ばれる皮膚病の治療に用いられる、トレチノインに似た成分を配合したビタミンAの薬を飲んでいる期間に妊娠すると、
体に障害を持った赤ちゃんが生まれやすくなると言われています。
トレチノインを化粧品として外用しても吸収される量はそれほど多くありませんが、トレチノインを使用している間は避妊するように指導している病院もあります。
もちろん、妊娠中、授乳中はトレチノインの使用はできません。
市販の化粧品などで配合量が少ないから…と言っても赤ちゃんに与える影響がまったくないと言い切ることはできないのです。
レチノール、またはトレチノインという成分を配合している化粧品は、妊娠中には使わないことが大切です。
妊娠中のシミ対策は安全な成分で行うようにしましょう。